肉厚はシステム全体で決める設計項目です
インベストメント鋳造では比較的薄く複雑な断面を作れますが、合金、部品サイズ、湯流れ長さ、局所形状、ゲート設計を無視して単一の「最小肉厚」を示しても意味がありません。ゲート近傍の短い薄肉リブと、複数の厚肉部の先にある長い薄肉壁では、充填上の課題が異なります。
最薄部だけでなく断面遷移を確認します
厚いボスから薄肉へ急激に変化すると、充填と凝固の挙動が競合しやすくなります。機能上許される場合はRや滑らかな遷移を使い、溶湯の流れと冷却を穏やかにします。孤立した厚肉接合部は、隣接壁がそれほど薄くなくても局所的な引けリスクを高めることがあります。
支持のない長い壁は、ワックスの取扱い、シェル形成、熱処理、切断時に変形することがあります。リブ、曲率、局所形状によって剛性を上げられますが、ワックス離型、シェル被覆、清掃が可能であることも必要です。
薄肉部は合金と工程を合わせて評価します
流動性や注湯挙動は合金によって異なります。金型、ゲート位置、シェル予熱、注湯温度、断面のつながり方は、薄肉形状を量産で安定させられるかどうかに影響します。そのため最小肉厚は一般表から引用するのではなく、実際の形状で確認すべきです。
機械加工も判断を変えることがあります。隣接面を大きく加工するために最終壁が薄くなるだけなら、鋳造工程を無理に限界へ近づけるより、鋳放し外形や加工代を見直す方がよい場合があります。
RFQでの要点
3Dモデルを送り、機能上変更できない薄肉部と変更可能な箇所を区別してください。金型を確定する前に、局所的な湯流れ長さ、断面遷移、剛性、加工代、検査アクセスを一緒にレビューできます。